寒い日に限って玄関ドアの鍵が開かない…
そのような経験はありませんか?
スマートキーの解錠ボタンを押して玄関ドアを開けようとすると、鍵が途中で引っかかり
ガコガコッ!ピーピーピー!
…室内に入れなくなります。
時間をおいてもう一度トライすると何とか解錠できるような状況です。
実は一条工務店の「i-smart」のような高断熱仕様の家では、このような現象が度々報告されています。
我が家も冬の時期は1ヶ月に1回のペースで解錠できない現象が起きていましたが、今シーズンは毎回起きていました。
このままではいつか閉め出されるかもしれない…
この記事では
玄関ドアの鍵が開かない、開けにくい
方に向けて、鍵がスムーズに解錠できるようになる方法を紹介します。
我が家はこの調整を行ってから、一度も引っかかることなく解錠できていますので、ぜひ参考にしてください。
我が家の玄関ドア
- 断熱ドアプロセレーネ(ブラック)
- UBアーチハンドル
- 玄関の方角は南西方向
なぜ寒い日に玄関ドアが不具合を起こすのか
特定の季節で玄関ドアの鍵が開かなくなる原因として、「熱反り」が考えられます。
つまりドアが反り、ラチェットとラチェット受け(ドアを施錠するときに飛び出る留め金とそれを受ける金具。ラッチとも言う。)がわずかにずれてしまうため鍵が開かなくなるのです。
三協アルミのホームページで熱反りについての解説がありました。
断熱ドアは室内外の熱を伝えにくい構造としてあるため、直接、日差しがあたるなど室内外の温度差によってはドアの本体に反りが発生する場合があります。
この反りは、一時的な現象で日差しの角度がかわるなど、内外の温度差が小さくなるとともに解消するもので、ドアの不具合ではありません。
引用:三協アルミ ホームページより一部抜粋
上記の説明では室外が日差しによって高温になった場合の熱反りについてです。
我が家はこれの逆パターンであると考えられます。
つまり、室外が寒く室内が暖かいため、その温度差で反りが発生しているということです。
玄関ドアの熱反りについて、参考になる動画はこちら。
こちらも三協アルミの説明と同様、室外が高温になるパターンですね。
室内外の温度差によって玄関ドアが反り、鍵が開きにくくなる(閉めにくくなる)ということがわかりました。
調整方法
玄関ドアの不具合が熱反りであることがわかりました。
不具合ではないので良かったといいたいところですが、このままでは不便ですよね。
我が家ではこれから紹介する調整方法を行うことで、スムーズに解錠できるようになりました。
✅必要なもの(どちらもマイホームセットに同梱されています)
- プラスドライバー
- シリコーンスプレー
考え方
室内外の温度差で玄関ドア(特に親側のドア)が反り、鍵が開きにくいのであれば
反った方向にラチェット受けを動かす
ことで、ラチェットが引っかからずスムーズに開くはずです。
今回のパターンでは室内が暖かく室外が寒いので
玄関ドアは室内方向に反っている
と考えられます。
よって、理屈的には室内方向にラチェット受けを動かせばいいはずです。
実践
調整方法については、入居時に一条工務店からもらった「住まいのお手入れ マイホームセット」に記載されています。
✅手順
- ドライバーでラチェット受けを緩める ※緩めすぎないように注意!
- 1mmくらい、室内側(左側)にずらす
- ドライバーでラチェット受けを締める
- ドアを開けたまま、鍵の開け閉めを繰り返しながらシリコーンスプレーを塗布する
- 鍵がちゃんと閉まるか確認する
①ドライバーでラチェット受けを緩める
ドアを開けたままにし、子側のドアにあるラチェット受けのネジを緩めます。
この際、緩めすぎると内部のボックスが落下するため半回転ほど緩めるくらいでOKです。
②1mmくらい、室内側(左側)にずらす
ドアが室内側に反っていると考えられるのでラチェット受けを室内側(左側)にずらします。
ずらしすぎると鍵がかかりにくくなる恐れがあるので、ずらす幅は1mmくらいでOK。
③ドライバーでラチェット受けを締める
ラチェット受けをずらしたら、ドライバーでネジを締めます。
④ドアを開けたまま、鍵の開け閉めを繰り返しながらシリコーンスプレーを塗布する
親側のドアにあるラチェットの動きを滑らかにするため、シリコーンスプレーを塗布します。
鍵の開け閉めを繰り返しながら、シリコーンスプレーを塗布していきます。
⑤鍵がちゃんと閉まるか確認する
一度ドアを閉め、施錠してみます。問題なく施錠できたら作業は終了です。
スムーズな解錠が実現
✅手順
- ドライバーでラチェット受けを緩める ※緩めすぎないように注意!
- 1mmくらい、室内側(左側)にずらす
- ドライバーでラチェット受けを締める
- ドアを開けたまま、鍵の開け閉めを繰り返しながらシリコーンスプレーを塗布する
- 鍵がちゃんと閉まるか確認する
上記の調整を行った結果、スムーズに解錠できるようになりました。
1週間ほど経過し、途中、寒波の影響で氷点下にまで下がることもありましたが、鍵が引っかかることはありませんでした。
「家は、性能。」の一条工務店が戻ってきてくれました。
今回の記事は冬の寒い時期における玄関ドアの不具合対処方法をご紹介しました。
暑い時期になると反る方向が逆になるため、再び玄関ドアが解錠しにくくなる可能性もあります。
その場合は、ラチェット受けを逆方向にずらして解決できるのではと踏んでいますので、その際は追記していきたいと考えています。
以上、「【一条工務店】寒さで玄関ドアが不具合?誰でもできる調整方法を公開」でした。
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