電気代が高騰しています。
超省エネ住宅を謳っている一条工務店のi-smartをもってしても、それは例外ではありません。
国は電気代の負担軽減策を行う予定ですが、いつまで継続できるかわかりませんし、それを超える電気代の高騰も否定できません。
でも節電のために寒さを我慢したくない…
と思われる方もいると思います。
よって、今回の記事では
我慢は不要!i-smart冬の節電対策3選
を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
我が家の情報

- 一条工務店「i-smart」 平屋32坪
- 4人家族
- 床暖房使用(設定温度は最高30℃、24時間稼働、11月から4月まで)
- エアコン使用(設定温度は26℃、リビングは24時間稼働、5月から9月まで)
- 洗濯乾燥機を毎日使用
- 風呂も毎日入る
- 九州電力 電化でナイト・セレクト21(21時から翌朝7時までが夜間電力)
https://itijoseikatsu.com/denkidai_baidendai/
冬の節電方法3選
- 日中はハニカムシェードを全開にする
- 加湿器を使う
- 夜間電力を使わない ※条件による
それではひとつずつ見ていきましょう。
①日中はハニカムシェードを全開にする
え?閉めておいた方がいいんじゃないの?
と思った方もいるんじゃないでしょうか。
確かにハニカムシェードは高い断熱効果を発揮しますので、室温が下がりにくくなります。
しかし、よく晴れた日中はハニカムシェードを全開にしておいた方がいいです。
その理由として
太陽光のエネルギーによって室内が暖められる
からです。
試しに太陽光が当たっている床を触ってみてください。
暖かくなっていることがわかると思います。
外気温や天候、方角によって暖まり方は異なりますが、目安として太陽光が当たっている窓に手を当てて冷たくなければ開けておいた方が良いでしょう。
そして日が落ちてからハニカムシェードを閉めましょう。
日中に暖かくなった室内の空気が外に逃げなくなります。
②加湿器を使う
湿度と体感温度の関係
人間の体感温度は温度だけではなく、湿度も影響します。
つまり、加湿器を使って体感温度を上げることで、無駄な暖房費をカットすることができるというわけです。
体感温度をシミュレーションしてみましょう。使用サイトはこちら(外部サイトです。)
条件は、室温が23℃、湿度が20%、40%、60%とします。
条 件 | 体感温度(℃) |
室温23℃、湿度20% | 20.19 |
室温23℃、湿度40% | 21.25 |
室温23℃、湿度60% | 22.30 |
同じ室温でも湿度が20%上がるだけで、体感温度が1度高くなっています。
どの加湿器を使うべきか
湿度を上げたら体感温度が上がるということがわかりました。
しかし、湿度を上げるために電気代のかかる加湿器を使っていては本末転倒です。
そこでオススメなのが
気化式の加湿器
です。
気化式の加湿器は非常にシンプルで、湿ったフィルターに風を当てることによって、湿度を上げる構造となっています。
つまり、洗濯して濡れた洋服を常に乾かしている状態のようなものです。
使用電力も低く、理屈的には扇風機と同等の電気代です。
我が家で使っている加湿器はパナソニック製ヒーターレス気化式加湿器「FE-KXU07」。
24時間稼働していても150円/月程度です。
床暖房全体の設定温度を上げた場合の電気代は、家の大きさや外気温によって変わるので一概に言えません。
しかし、環境省によると、エアコンの温度を1℃下げた場合の電気代は約10%削減されるとのことです。
我が家の全館床暖房のみの電気代を5千円/月、環境省の試算と同等に削減されると仮定すると
床暖房の設定温度を1℃下げると500円/月節約
されることになります。
先ほど試算した気化式の加湿器の電気代は150円/月ですので
気化式の加湿器を使って体感温度を上げる方が電気代の節約になる
と言えます。
③夜間電力を使わない
この対策は太陽光パネルを搭載している方限定となります。
電気代が安い夜間電力。
契約しているプランによっては日中の電気代の半額以下の場合もあります。
そのため、給湯器の沸き上げをはじめ夜間に電気を使うようにしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、電気代が高騰している今、日中に電気を使う方が安い場合もあります。
それは
実際の夜間の電気代 > 太陽光パネルの売電価格
の場合です。
例えば、九州電力管内の場合、電化でナイトセレクトの夜間の電気代は
13.21円/kWh(消費税を含む)
です。
しかし、昨今の燃料費高騰により燃料費等調整単価及び再エネ賦課金単価が高騰していることから
13.21円/kWh → 24.29円/kWh(消費税を含む)
に上がっています。
なお、各家庭の燃料等調整単価については明細で確認できます。
↑我が家の明細です。(通常の電気代に4,500円も加算されています。)
安いと思って使っていた夜間電力が意外と高くなってるので、一度確認してみることをおすすめします。
各電力会社の燃料調整費はこちら。
なお、再エネ賦課金単価は2022年度は3.45円/kWhです。
次に太陽光パネルの売電価格についてです。
これはパネルの設置時期によって異なります。
経済産業省によると、太陽光の売電価格(10kWh未満)は2022年度で17円/kWh、2021年度で19円/kWh、2020年度は21円/kWhです。
つまり上記の年度で契約している家庭は
実際の夜間の電気代 > 太陽光パネルの売電価格
となっているため、日中に太陽光パネルで発電された電気を使う方がお得ということです。
また、設置から固定価格買取期間が終了し、売電価格が安くなった場合(九州電力では7円/kWh!)も発電した電気を使う方がお得になります。
では具体的にどうすればいいのでしょうか。
それは「給湯器の沸き上げ時間の変更」です。
給湯器によるお湯の沸き上げは夜間に行われているので、太陽光パネルで発電された電気で賄えるように設定を変更すればいいのです。
エコキュートに代表されるヒートポンプ給湯器は外気温が高くなるほどエネルギー効率が上がるため、同じ量のお湯を作る場合でも日中の方が使用電力が低くなります。
✅燃料高騰により夜間電力も高騰。太陽光パネルの売電価格と比較してお得な時間帯で電気を使うべき。
ただし国による電気代負担軽減策として、2023年1月から8月分の電気代については7円/kWhの補助金が出ますので、今後の見極めをしっかりする必要がありますので注意してください。
番外編~色を利用する~
人間は周囲の色によっても体感温度が変わります。
例えば、真っ赤な部屋にいると身体が暖かく感じ、真っ青な部屋にいると寒く感じます。
現実問題、すべての色を変えることはできないと思いますので、季節に応じてカーテンやラグの色を変えてみてはどうでしょうか。
まとめ
✅冬の節電対策
- 日中はハニカムシェードを全開にして、室内を暖める
- 加湿器を使って体感温度を上げる
- 夜間電力を使わない ※夜間電気代>太陽光売電価格に限る
- 色を利用する(赤は暖かく、青は寒く感じる)
物価高や円安、燃料高など先行きが不透明な状況が続いています。
だからこそ節約できるところはしっかりしていきたいですよね。
今回ご紹介した方法は、寒さを我慢することなく節約できますので、ぜひ参考にしてみてください。(条件によって結果が異なる場合がありますので、自己責任でお願いします!)
以上、「【一条工務店】我慢は不要!i-smart冬の節電対策3選【電気代高騰中】」でした。
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