冷蔵庫の上にある穴は何?
そう思われている方は多いのではないでしょうか。
この穴は差圧感応式自然給気口といい、快適な生活を送るうえで必要な穴となっています。
この穴がないと玄関ドアが開かないといった問題が起こります。
それほど大事な穴です。
そこで今回は冷蔵庫の上にある差圧感応式自然給気口(MAX製)の必要性とお手入れ方法について解説します。
- 冷蔵庫の上にある穴(差圧感応式自然給気口)の必要性
- お手入れ方法
我が家の情報
- タイプ名:i-smart
- 施工面積:106.82㎡(32.31坪)
- 平屋(勾配天井)
- 3LDK
- 差圧感応式自然給気口 Φ150用 VGK150SDF マックス製
自然給気口の必要性
高気密化の弊害
一条工務店のi-smartに限らず近年の住宅は高気密化されており、夏の暑い空気や冬の冷たい空気、PM2.5や花粉を室内に侵入させない快適な住環境になりました。
しかし高気密であるがゆえに、玄関ドアが開きにくいなどの弊害が起こりやすくなっています。
一条工務店ユーザーあるあるかもしれませんが、特にレンジフードやトイレ、浴室の換気扇を作動した状態で、玄関ドアを開けようとするとかなりの力を要することがあります。
これは家の中が「負圧」の状態に陥っているためです。
✅高気密化されている住宅は室内が負圧の状態に陥りやすくなる
負圧とは
負圧とは室内の気圧が低くなっている状態(内向きに力がかかっている状態)のことです。
排気量>給気量になった場合に起きます。
空気は気圧が高いところから低いところに流れる性質があるため、負圧の場合は室内に空気が流れ込もうとしますが、近年の住宅は隙間がなく高気密であることから、空気が流入することができません。
紙パックのジュースを例にします。
子供の頃に遊んだ方もいると思いますが、ジュースがなくなったあとも吸い続けていると紙パックが凹みます。
その状態でストローに唇をあてると、くっついて離れなくなります。
これは排気量>給気量になっているため紙パックの内部が負圧の状態になり、内向きの力がかかっているからです。
それと同じ現象が住宅で起き、内向きに力がかかっている状態であることから、玄関ドアが開きにくくなるということです。
✅負圧とは室内の気圧が低くなり、内向きに力がかかっている状態
自然給気口の役割
負圧の状態(玄関ドアが開きにくくなる現象)を解消には、壁に穴を開けておけば給気されるため解決されます。(排気量=給気量)
それが自然給気口です。
しかし常に開いたままの自然給気口では、高気密高断熱ではなくなるため、本末転倒です。
そこで差圧感応式自然給気口の出番です。
✅自然給気口は負圧を解消してくれる
差圧感応式自然給気口とは
差圧感応式自然給気口の役割
差圧感応式自然給気口は室内が一定の負圧状態になった場合に開く自然給気口です。
この差圧感応式自然給気口のメリットは以下のとおりです。
- 通常時は閉じているため、気密性が低下しない
- 極端な負圧状態を解消する=玄関ドアが開かないを解消する
しかし我が家に採用されている差圧感応式自然給気口は、中に不織布のフィルターが取り付けられたいるだけであるため
- 夏の暑い空気や冬の冷たい空気が侵入する
- 通常時では断熱性が低い
ことがデメリットとして挙げられます。
✅差圧感応式自然給気口は通常時は閉じているが、極端な負圧状態になったときに開く。
差圧感応式自然給気口はいつ開く??
差圧感応式自然給気口が開く条件を検証してみました。
作動箇所(換気扇) | 差圧感応式自然給気口は… |
トイレ | ×(開かない) |
浴室 | ×(開かない) |
トイレ+浴室 | ×(開かない) |
レンジフード(弱) | ×(開かない) |
レンジフード(中) | ×(開かない) |
レンジフード(強) | 〇(開く) |
レンジフード(弱)+トイレ | ×(開かない) |
レンジフード(弱)+浴室 | ×(開かない) |
レンジフード(弱)+トイレ+浴室 | ×(開かない) |
レンジフード(中)+トイレ | ×(開かない) |
レンジフード(中)+浴室 | ×(開かない) |
レンジフード(中)+トイレ+浴室 | △(少し開く) |
レンジフード(強)+トイレ | 〇(開く) |
レンジフード(強)+浴室 | 〇(開く) |
レンジフード(強)+トイレ+浴室 | 〇(開く) |
閉じている状態
開いている状態
写真だけだとわかりにくいので動画でもごらんください。
ちなみに一番強力な排気状態である「レンジフード(強)+トイレ+浴室」でも、片方しか開きませんでした。
なお、台風などの強風時は雨水が侵入し来る恐れがあるので、ロックしておくように注意書きがあります。
✅差圧感応式自然給気口はレンジフード(強)を作動させたときに開く。
お手入れ方法
- お手入れ時間・・・5分
- 必要なもの・・・脚立、掃除機、ウェットティッシュ
それではお手入れの方法について解説していきます。
給気口は高いところにあるため脚立が必要です。
矢印の方向に押してカバーを外します。
カバーを取り外すと、中に上記のフィルターが取り付けられています。
見た目はほとんど汚れていませんが掃除機で吸いとります。
吸い込んだら後はカバーと本体を軽くふいておきましょう。
以上です。汚れていなかったこともあり、5分程度で終わりました。
✅差圧感応式自然給気口のお手入れはカバーを外してフィルターを掃除機で吸い込むだけ。5分程度で終わる。
まとめ
✅自然給気口の必要性
- 高気密化されている住宅は室内が負圧の状態に陥りやすくなる
- 負圧とは室内の気圧が低くなり、内向きに力がかかっている状態
- 自然給気口は負圧を解消してくれる
✅差圧感応式自然給気口とは
- 差圧感応式自然給気口は通常時は閉じているが、極端な負圧状態になったときに開く。
- 差圧感応式自然給気口はレンジフード(強)を作動させたときに開く。
✅お手入れ方法
- 差圧感応式自然給気口のお手入れはカバーを外してフィルターを掃除機で吸い込むだけ。5分程度で終わる。
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